不整脈について – 日常でよくみる期外収縮と心房細動 –
不整脈は、心臓の正常なリズムが乱れる状態で、
さまざまな原因や症状があります。
今回のブログでは、不整脈の中でも特に一般的な
期外収縮と心房細動に焦点を当て、
分かりやすく解説します。
また、治療法や予防策についても触れますので、
ぜひ参考にしてください。
期外収縮について
不整脈を訴える方で一番多いのがこの期外収縮です。
期外収縮は、心室や心房が通常の拍動とは別に
早いタイミングで収縮する現象です。
ストレス、過労、カフェイン摂取、喫煙など
の要因が関与することがあります。
期外収縮自体には症状がない場合が多く、
偶然心電図検査で発見されることが多いです。
しかし、時折、心臓が飛び跳ねるような感覚や、
動悸を感じることがあります。
症状が強い場合や、心臓に病気がある場合は、
薬物療法や生活習慣の改善が必要です。
心房細動について
心房細動は、心房が速く不規則に収縮することで、
心臓が効率的に血液を送り出せなくなる状態です。
加齢、高血圧、糖尿病、心臓病などが
リスク因子として挙げられます。
心房細動の症状はとしては、
動悸、息切れ、疲労感、めまいなどがあります。
ときに無症状の場合もあります。
治療方法は、薬物療法、カテーテルアブレーション、
心臓ペーシングなどがあります。
①薬物療法
抗凝固薬や抗不整脈薬が使用されます。
抗凝固薬は血栓症のリスクを低減します。
また抗不整脈薬で心臓リズムをもとの調律に戻したり、
脈拍数を抑えたりすることができます。
②カテーテルアブレーション
アブレーションは、不整脈の原因となる
心臓の組織を焼き切る方法で、
不整脈を根治的に治すことも可能です。
③心臓ペーシング
ペースメーカーを使って
心臓のリズムをコントロールする方法で、
主に高齢者や症状が重度の場合、
また徐脈(脈がゆっくりなる場合)が合併している
特殊な場合に用いられます。
<不整脈の検査について>
- 心電図検査
心電図検査は、心臓の電気活動を測定し、
心臓のリズムを確認するために行われます。
この検査は、不整脈の種類や重症度を確認するために必要です。
心電図検査は、クリニックで簡単に行うことができ、
まず行うべき検査になります。 - ホルター心電図検査
ホルター心電図検査は、心電図を24時間以上連続して
記録するための検査です。
この検査は、短期的な不整脈を見逃さず、
詳細な情報を収集することができます。
患者は、ポータブルな心電図モニターを装着して、
普段通りの日常生活を送りながら検査を行います。 - 心臓超音波検査(=心エコー検査)
心臓超音波検査は、心臓の構造と機能を調べるために行われます。
この検査は、心臓の異常や不整脈を引き起こす
要因を調べるために必要です。
この検査では、心臓に超音波を当て、映像を撮影します。 - 心臓カテーテル検査 (電気生理検査 (Electrophysiological study, EPS)
心臓カテーテル検査(電気生理検査 )は
心臓の内部構造や機能を詳しく調べるための検査です。
この検査では、心臓にカテーテルを挿入し、
異常な心拍を引き起こす要因と種類を調べることができます。
この検査では、細い管(カテーテル)を腕や足の血管から心臓に挿入し、
X線や超音波を使用して、心臓の内部構造や血管を観察します。
また電気的な刺激を与えることでより詳細な情報が
わかります。
これは専門的な病院でのみできる検査になりますが、
異常な心拍を引き起こす心臓の部位を確認し、
その後必要に応じて治療を行うことができます。
<不整脈の予防策について>
不整脈の予防策として、以下の生活習慣の改善が推奨されます。
- 喫煙の禁煙
- アルコールの適度な摂取
- ストレスの軽減
- カフェインの摂取制限
- 適切な運動とバランスの取れた食事
また、高血圧や糖尿病、心臓病などのリスク因子を管理することも重要です。
定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療を心がけるため
動悸などの症状を感じれば、すぐに医療機関に相談しましょう。
当院では循環器診療に長年従事してきた2人の医師が
すぐに心臓検査をできる体制でフォローさせていただいております。
少しでも気になる症状があれば気軽にご予約ください。
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