心臓病・高血圧の方はワクチンが重要?
米国心臓病学会(ACC)が推奨する「心血管を守るワクチン戦略」とは
「ワクチンは感染症予防のためだけのもの」と思われがちですが、最近では、ワクチンが心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントを減らす可能性が注目されています。
実際に、米国心臓病学会(ACC)は2025年、
**“心血管疾患患者におけるワクチン接種の重要性”**について専門家コンセンサスを発表しました。
今回は、
- なぜ感染症が心臓に悪影響を与えるのか
- 心臓病や高血圧の方に推奨されるワクチン
- ワクチンが「血管を守る」理由
について、わかりやすく解説します。
感染症は「心臓」に大きな負担をかける
インフルエンザやCOVID-19、肺炎などの感染症は、単なる発熱だけではありません。
感染すると体内で強い炎症が起こり、
- 血液が固まりやすくなる
- 血管の炎症が起こる
- 心拍数が上がる
- 酸素不足になる
- 自律神経が乱れる
などの変化が起こります。
その結果、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 心不全悪化
- 不整脈
- 心筋炎
などを引き起こすリスクが上昇します。
心血管疾患がある人は特に重症化しやすい
特に注意が必要なのは、
- 高血圧
- 心不全
- 狭心症
- 心筋梗塞後
- 不整脈
- 糖尿病
- COPD
などの持病がある方です。
感染症による炎症ストレスで、心臓や血管に大きな負担がかかります。
ACC(米国心臓病学会)が推奨するワクチン
① インフルエンザワクチン
ACCでは、すべての成人、特に心血管疾患患者に毎年のインフルエンザワクチン接種を推奨しています。
なぜ重要?
インフルエンザ感染後は、
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 心不全悪化
のリスクが急増することが知られています。
実際、一部研究では、
インフルエンザワクチンにより心血管イベントが減少した可能性も報告されています。
② 肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、
- 肺炎
- 菌血症
- 髄膜炎
などを引き起こす細菌です。
肺炎は高齢者だけでなく、心疾患患者にとっても大きなリスクになります。
肺炎後には、
- 慢性炎症
- 低酸素
- 活動性低下
- 血栓形成
などが起こり、心血管疾患リスク上昇につながる可能性があります。
③ RSウイルスワクチン
最近注目されているのがRSウイルスです。
RSウイルスは小児だけでなく、高齢者にも重症肺炎を起こします。
特に、
- COPD
- 心不全
- 高齢者
では重症化リスクがあります。
ACCでは、
- 心血管疾患のある50〜74歳
- 75歳以上の成人
にRSワクチン接種を推奨しています。
④ 帯状疱疹ワクチン
意外に思われるかもしれませんが、帯状疱疹も血管炎症と関連があります。
帯状疱疹後は、
- 脳卒中
- 心筋梗塞
リスクが上がることが報告されています。
そのためACCでは、50歳以上の成人への帯状疱疹ワクチン接種を推奨しています。
ワクチンは「感染予防」だけではない
最近ではワクチンは、
- 重症化予防
- 入院予防
- 死亡予防
だけでなく、
「慢性炎症を減らし、血管を守る可能性」
にも注目されています。
感染症による全身炎症を減らすことで、
- 動脈硬化悪化
- 血栓形成
- 心血管イベント
を抑える可能性があるのです。
こんな方は特にワクチン相談を
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- COPD
- 心不全
- 心筋梗塞既往
- 狭心症
- 高齢者
- 喫煙歴がある方
では、感染症予防がとても重要です。
<まとめ>
感染症は肺だけでなく、心臓・血管・全身に大きな影響を与える時代になっています。
特に心血管疾患のある方では、
- インフルエンザ
- 肺炎球菌
- COVID-19
- RSウイルス
- 帯状疱疹
などのワクチン接種が、健康寿命を守る重要な手段となる可能性があります。
当院でも、
- ワクチン相談
- 呼吸器疾患管理
- 心血管リスク管理
- 高齢者医療
を行っております。
「自分はどのワクチンを受けた方が良いの?」
という方は、お気軽にご相談ください。
予防接種 – 大阪市西区 西大橋・本町・心斎橋・四ツ橋の内科・呼吸器内科・循環器内科 みんな幸せクリニック


