動悸について
動悸はさまざまな原因でおこります。
心疾患(とくに不整脈疾患)、呼吸器疾患、甲状腺などのホルモンの病気、貧血、心因性などがあげられます。
また、加齢や運動不足といった筋肉量が減少する疾患では、酸素の筋肉への取り込みが悪く、息切れを感じやすくなってしまっています。
運動時(歩いている時、走るなどの運動をしている時)の動悸は何か内臓からの疾患を疑いますが、
安静時に突然起こる動悸は過換気症候群やパニック障害といった精神的な疾患の可能性が高くなります。
動悸を感じたら…
動悸を感じたときはまずは、心臓を抑えてチェックしてみるか、脈を図ってみましょう。
その時に明らかに早い、遅い(正常なら1分間に60~80回の脈 → 20秒で20回~30回までが正常範囲内)、
脈が不規則なら不整脈を疑います。
不整脈の場合は心電図や24時間装着して不整脈を検出するホルター心電図検査が有用です。
また心不全など心疾患を疑う時は心エコー検査も必要となります。
息切れとともに起こる動悸
脈拍には異常がなく、息切れとともに動悸が起こる原因の代表は呼吸器(肺)の疾患と貧血です。
動悸、息切れ以外に、喘鳴(ゼイゼイ)がする、咳や痰などがでる、
長くたばこを吸っている人は呼吸器の疾患の可能性が高いです。
その場合、レントゲンや呼吸機能検査、必要に応じて、CTが必要です。
貧血かどうかを調べるには赤目の部分を周りの人と比べてみましょう。
赤みが少なく白い印象を受ければ、貧血の可能性があります。
精神的な疾患による動悸
精神的な疾患は、こわい、どうにかなりそう、という不安な感覚とともに動悸が起こるのが特徴的で、
運動している時などはかえって起こりにくいです。
原因のわからない動悸について
いろいろ調べても原因がはっきりしないものは筋肉量の低下や
ミトコンドリア機能の低下からくる息切れの可能性があり、
薬では難しいためサプリなどを使いながら生活習慣を変えていく必要があります。