新型コロナ感染(オミクロン株も)が流行し始めましたので発熱外来再開しています。基礎疾患がある方には抗体点滴治療や内服薬も処方可能です。

新年早々嫌なニュースではありますが、
大阪もこの1週間で急激にコロナ感染者が急増加してきています。

現在の新型コロナ感染症はデルタ株とオミクロン株が混在してきている状況となっております。
もう間もなく、オミクロン株に置き換わる状況になると考えています。

オミクロン株の特徴は、感染力は強いものの、デルタ株に比べて比較的症状は軽く
一般の感冒(風邪)によく似ていて、鼻水、咽頭痛、発熱、咳などといった症状が
中心です。デルタ株の時のようにあまり味覚障害、嗅覚障害は多くはありません。

また、潜伏期間もやや短くなっておりだいたい3日~4日前後での発症です。

★ ワクチン接種がすすんだ状況での流行であること
★ オミクロン株は重傷化率が高くないこと
★ 必要な方(基礎疾患がある方;高血圧、糖尿病、喫煙歴) には早期からでも薬が使えるようになったこと。

上記3点があげられます。

とくに、現在点滴抗体治療薬に有効性が期待されています。
少し前に話題になった抗体カクテル療法のロナプリーブ®はオミクロン株には無効とのことで
使用が難しくなってきましたが、現時点では副作用も少なく、有効性が確認されている抗体薬が見つかっています。

なお、オミクロン株はまだ流行しはじめたところですので厄介な
コロナ後遺症へどれくらい移行するのかは明らかではありません。

過度に恐れることはないですが、油断せず、個人ができる限りの予防に努めるようにしましょう。

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_drug_211224.pdf

日経新聞より引用
https://minnashiawase-clinic.com/post-1206/