息を吸うと痛みがある、
呼吸が苦しい、
息を大きく吸うと胸が痛いのは、
大きく3つに分類できます。
心膜に異常があるとき
心膜炎(心筋炎合併)・大動脈疾患(大動脈解離、大動脈炎など)
胸膜に異常があるとき
胸膜炎(肺炎合併)、気胸、胸膜に炎症を起こした他の疾患(肺がん、他の臓器からの癌の転移、結核)
筋骨格系に異常があるとき
肋骨の異常、筋肉性の痛み(肋骨損傷・骨折・肋軟骨炎・筋肉痛)
心膜や胸膜、筋骨格系は大きく息を吸うことで、それに連動して動く臓器でもあることから、その部位に痛みを感じるのです。
特に膜(まく)には痛み神経が豊富に存在するため、心膜(心臓を包む膜)、胸膜(肺を包む膜)、骨膜(骨を包む膜)、筋膜(筋肉を包む膜)に、炎症や病気が起こると特に息を吸うときに痛みが生じたりします。
まずは、肺と心臓の病気をチェックするために心電図や胸部レントゲンにて、重要な臓器である、肺や心臓の確認が必要となってきます。
異常がなくて大きく息を吸いづらいとき
なお、これらに異常がなくて大きく息を吸いづらいときには、骨のゆがみが原因となることも多いです。
最近はストレートネックがよく知られていますが、頸椎のゆがみが胸椎にも影響する、ストレートバック症候群という骨のゆがみが原因で息切れや、胸痛、背部痛を訴えられる方が多くなってきています。
当院ではそのような場合は、週2日来ていただいている整体師/鍼灸師の先生にお願いして、背骨矯正、姿勢改善をお願いしていただき、改善効果を高めています。
最近の新型コロナウイルス感染後遺症後の息切れや倦怠感、胸痛などは上記のいくつかが組み合わさり生じていることが多いと考えています。