動悸・息切れ、呼吸困難(=呼吸・息がしんどい、息が苦しい、息があがる、胸が重い)の治療法
呼吸器、循環器内科医として、
”呼吸が苦しい”、”息切れがつらい”という患者さんを診察する機会がよくありました。
呼吸がしんどい、息が苦しいの2大原因は循環器、呼吸器疾患です。
心臓の分野では、弁膜症や狭心症・心筋梗塞などからくる心不全が
息切れの原因になります。
これら心臓疾患はまだ比較的薬もよく効くので、かなり症状が重くならなければ
呼吸がしんどいというのも比較的よくコントロールできます。
問題は肺疾患です。肺はデリケートな臓器で、一旦大きく障害されると
なかなか元には戻りにくい臓器です。
COPD(肺気腫)や間質性肺炎など、最近ではそれによく似た病態だとされる
進行したコロナ肺炎の後遺症なお肺が大きなダメージを受けた病気では
なかなか治りにくいのが現状です。
しかも息切れや酸素低下も循環器疾患より強いこともしばしばです。
そして、あまり原疾患の治療ができない場合の呼吸苦の改善方法は
実はかなり少なく、病気の症状進行を抑える原疾患治療をしますが、
それでも改善が乏しいときは、酸素投与やモルヒネなどの麻薬を少量使って
息切れの対処をするくらいしかできないとされています。
しかも酸素を持ち運ぶこと、モルヒネの内服どちらも患者さんにとって
本当につらいことだと思います。
呼吸体操や栄養の治療法(糖質少なく、ミネラル、ビタミン、タンパク質を多く)
併せて取り入れてもらったりしますが、それも効果は限定的で、
今現在、これで呼吸がすごく楽になる!といった確実な方法がないのが現状です。
(大まかにはこちらにも書かれています➡息切れ | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp))
ただ、息をすることは命に直結します。
昔は”いきをする”➡”いきる”の語源になったという説もあるくらい
とても大切です。
呼吸は精神状態にも影響しますので、呼吸がしんどいのを放置しておくと、
うつなどの精神的な病気にもなりやすいので、本来ならしっかり介入するべきだと思っています。
そこで、当院では、鍼灸・整体師の先生と力を合わせて、
胸を広げるからだリセット整体や、抗酸化力の強いサプリなどを使って、
息切れを改善させる”息切れ外来”をしてます。
あまり改善しない息切れを、少しでも改善できればと思います。
息がすえるのは当たり前と思ってる方が多いですが、息がしんどい方は切実です。
昔のようにもう少し楽に動けたら、、、
もう少し、自分の足で動けたら、、、
もう少し体が軽くなれば、、、
お悩みの方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。