コロナ後遺症外来の実際とは?

5月半ばからコロナ後遺症外来をするようになり、
たくさんの方に訪れていただくようになりました。
情報があまりない中でたくさんの方が困っていることがわかり少しでも
力になれたり、希望を持っていただきたくて情報をお届けします。


たくさんの患者さんの話をまとめると、コロナに罹患した後、
体力回復が進まず、すっきりとしないことがしばしば起こります。

日常生活に支障が起こるまでになるとコロナ後遺症とされます。
他の風邪ウイルスでも時々は、このような後遺症症状が残ることがりますが、
他の風邪ウイルスと違って圧倒的に多いのがこの新型コロナ感染症のやっかいなところです。


倦怠感、動いた時の息切れ、家事や仕事をしたときの異様な疲れ、
鉛のような体の重さ、筋肉痛、関節痛、頭痛などが残りやすいです。

また呼吸器に感染するため、のどがイガイガしたり、喘息などの症状に発展することもあります。

さらには脳や中枢神経の症状も出ることがあり、ひどい頭痛や、記憶や集中力の低下、
うつ症状や不安症状なども報告されています。
うつや不安は、コロナ感染症そのものの後遺症障害であったり、
体が思うように働かず、ついていけなかったりするため社会生活がままならず、
この先の不安などを感じやすくなるのも大きな要因だと思います。


適切な治療がなされていないと、かなり長期に症状が残ることもわかってきました。
先日も40代昨年4月(日本初回の緊急事態宣言の時)に新型コロナ感染症にかかり
その後も普通のクリニックで治療などをしたものの、あまり効果なく放置していたが、
やはり、だるさや息切れが強いとのことで再度当院を受診された患者様もいらっしゃいました。

このように中には月単位、年単位で症状が持続する方も出始めています。
改めて初期の適切な対応が必要だと強く思います。

家でのゆっくりした生活や、それほど激しくないワークでは重症そうにも見えないため
傍からみると、しんどさをわかってもらえない、怠けているように見られるという、
”つらさ”が自然回復力をより落として、余計に回復を妨げているようにも見受けられます。

うれしいことに、当院を受診していただいている患者様は、
こちらが提案する治療(内服治療(保険診療)、サプリ治療(保険外診療)、周波治療(保険外診療))を
きちんと素直に実行していただければ、だいたい2、3回で効果を実感していだくことができて
4、5回の通院治療=期間にして3、4週間程度で症状がかなり改善されて外来を終了し、
社会生活に完全復帰されます。


最近、とくに患者さんの入れ替わりが激しく、新患さんが多いので疲れ気味ではあります。
ただ、今患者さんが困っているニーズにお応えできているので、スタッフもやりがいをもって
医療に臨んでくれているので、クリニックスタッフには本当に感謝しかありません。

新型コロナウイルス感染症後遺症について | COVID-19有識者会議 (covid19-jma-medical-expert-meeting.jp)


新型コロナの後遺症が…どこでどんな治療が受けられるのか(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース